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クリニックからのお知らせ

最新情報

新型コロナ肺炎情報 【1】

新型コロナに関しては、日々多くの知見が発せられており不充分ながら徐々に謎が解き明かされているような気がします。

血液透析患者は、尿毒素の蓄積により免疫能が低下していることに加え、2日に1回の透析のためにstay homeが出来ず、発症のリスクが高いグループとされています 。さらに、症状が比較的軽いとも言われ、これはサイトカイン(インターフェロン:ウイルス感染の阻止作用をもつ糖タンパク質、インターロイキン:免疫応答の調節)の産生が抑えられているのではないかと考えられています。

海外では全ての透析患者にスクリーニングの PCR検査(遺伝子の検査に用いられる手法の1つで、特定の DNA断片だけを選択的に増やして調べやすくするために用いられる遺伝子増幅技術です)を施行し発生や拡散防止しているところが多いようです。 DNA:身体の設計図

しかし、残念ながら日本ではその考え方が浸透しておらず、最近は検査してもらい易くなったとは言われていますが、我々がいくら依頼してもやってもらえなかったのが現状です。一方では、検査機器不足を理由に検査出来ないと言いながら、日本で開発され外国では大いにその効力を発揮している全自動の検査機器があるのですが、日本では医療機器として承認されるまで、一年以上かかるので、日本では使えず、やむを得ず輸出しているとの事です。この国難に際して情けない事です。

抗原検査:新型コロナウイルスとして初めて薬事承認された抗原検査キットが特例として適用されています。これは新型コロナウイルスを疑い、必要性を認められた場合に使用されます。しかし、無症状者では排出するウイルス量が少ないことが想定されることから陰性の場合にはPCR 検査を行う必要があるとされています。厚生労働省では、まずは抗原検査をやり、陰性が出た場合にPCRをやること念頭に置いているようであります。しかし、知っておきたい事はPCR検査で「陰性」と判定された患者が実は感染しており、集団感染につながったという頻度が20%とされる偽陰性例も有ります。

抗体検査:過去に感染したことがあるか否かを判断する検査で、PCR検査による見逃しを効果的に補足することが可能となっています。しかし、或る理由から抗体検査はPCR検査に完全に取って代わることは出来ません。

日本での透析患者の新型コロナウイルス発生の現状

2020.6.12日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会の統計調査発表によれば、新型コロナウイルス患者は、退院34名、死亡19名、 ICU入院2名となっている。

透析患者における累積の新型コロナウイルス感染者数(2020年6月12日午前8時 時点)

年代 40歳未満 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳以上 情報なし 全体
患者数 2 10 15 20 34 26 1 108
死亡者数 0 0 1 3 8 7 0 19
死亡率(%) 0 0 6.7 15.0 23.5 26.9 0 17.6
性別 男性 女性 情報なし 全体
患者数 72 35 1 108
透析歴 1年未満 1~5年未満 5~10年未満 10~15年未満 15~20年未満 20年以上 情報なし 全体
患者数 15 26 24 14 4 11 14 108
原疾患 糖尿病性腎症 慢性糸球体腎炎 腎硬化症 その他 不明 情報なし 全体
患者数 41 24 13 11 5 14 108
症状 あり なし 不明 情報なし 全体
37.5℃以上の発熱 84 8 2 14 108
咳嗽 51 34 7 16 108
咽頭痛 19 57 15 17 108
頭痛 18 56 17 17 108
鼻汁 22 53 16 17 108
嘔気・嘔吐 7 70 14 17 108
下痢 18 59 15 16 108
嗅覚味覚異常 10 49 32 17 108
肺炎像あり あり 明確ではない 非施行 情報なし 全体
胸部X線 46 26 9 27 108
胸部CT 58 7 14 29 10
治療薬 あり なし 不明 情報なし 全体
アビガン 36 38 10 24 108
プラケニル 7 66 10 25 108
レムデシビル 0 72 10 26 108
カレトラ 3 69 10 26 108
オルベスコ 20 54 9 25 108

これらのデータから読み取れるのは、罹患率、死亡率ともに圧倒的に多いのが70歳代以上であり、理由は定かではありませんが、男性が多くなっています。透析歴に関しては1年~5年、5年~10年が最も多くなっていますが、特に、理由はないと考えています。

原疾患に関しては指摘されているように糖尿病性腎症が最も多く、これは糖尿病が血管の病気であると同時に全身性疾患であることが理由と考えられます。

臨床症状は、37.5℃以上の発熱が特徴的であり、その他の症状は一般的な風邪症状に一致するもので、下痢とか嗅覚味覚異常などは特異的かも知れません。注意することは、症状が無い例が延べ386例に見られる事です。

上記には記されてはいませんが、血液検査も白血球増多とかCRP陽性とか新型のコロナに特異的ではなく、画像所見も種々指摘はされてはいますが、胸部CTが最も頼りになるのではないかと考えられます。

治療に関しては、これと言った確信的な薬はなく個人の免疫力に頼る処が大きいようです。


当院でのコロナ対策 【2】

本来であれば、新型コロナ発生時には個室透析が望まれます。そこで病室の一部を改良して
個室透析ができるよう対応しております。陰圧に近くなるよう部屋の換気能力を高め、新型コロナウイルス殺菌効果のある深紫外線装置を設置して用意しています。

① 感染予防対策室

② 強力換気扇(従来の3倍の換気能力の設備に変更しました)

③ 日機装社製深紫外線LED空間除菌招集装置

一般外来や透析治療を安心して受診していただきますように、、手が触れる箇所(手すり、ドアノブ、ソファー、エレベータ等)のアルコール類などを用いたこまめな消毒と次に紹介する空気清浄機を使用して院内の細菌やウィルス対策を行っております。

①日機装社製 深紫外線LED空間除菌招集装置
 本院透析室、病室、外来、検査室、レントゲン室に設置

機器の詳細を見る

②岩崎電気社製 空気循環式紫外線清浄機
 分院透析室に設置

機器の詳細を見る

③タムラテムコ社製 プラズマイオン発生器
 本・分院 透析室、患者待合室に設置

機器の詳細を見る


新型コロナついて【3】

先に述べたコロナ感染の阻止作用をもつ糖タンパク質をサイトカインと言いましたが、これは多ければ良いというものではなく、多すぎるとサイトカインストーム(過剰免疫反応)を引き起こして「急性呼吸窮迫症候群」といった危険な発症します。

抗原、抗体と言ってその意味に惑わされる方もおられると思いますが、抗原とは異物(ウイルス)の表面に存在するもので、これを抗体(人間)が認識し、これを破壊するための標的となる物質の総称です。つまり、抗原が抗体をつくるもととなります。別の言い方をしますと、異物が体内に入るとその異物にある抗原と特異的に結合する抗体を作り、異物を排除するように働きます。

さらに、抗原は感染初期でも検出が可能であり、抗体検査より早く感染有無を知ることができます。

抗原と抗体の検査方法も異なっており、鼻の奥や唾液などを拭って検体を採取するPCR検査や抗原検査とは異なり、抗体検査は血液を採取して、異物に感染した後に体内に作られる蛋白質(抗体)の有無を調べます。

抗体検査はPCR検査に完全に取って代わることは出来ないと述べましたが、その理由は感染症には”ウインドウ期”というものがあり、今回のコロナの “ウインドウ期”は14日間とされています。つまり、ヒトがコロナに感染してから血液中に抗体が検出されるようになるまでは14日間を要するということを意味し、この間には感染していても抗体は陽性とは出ません。従って、PCR検査は偽陰性となることが多いため、見逃しや誤診を減らす目的で抗体検査を追加するとも言えます。

これらの言葉の意味を理解した上で、検査法の特徴をまとめると以下のようになります。

診断

待たれる、ワクチン開発と治療薬

その開発は米バイオテクノロジー企業モデルナ、日本では大阪大のほか、国立感染症研究所や東京大体内でウイルスのタンパク質を作る方法に加え、弱体化させたウイルスを注入する方式など以下のような(★)色々な方法を用いて作成が試みられている。その中で、大阪大学、大阪市立大学などが共同で開発したワクチンの治験が今月30日に、同病院で始まりました。

しかし、ワクチン開発というのは非常に困難で、抗体ができても抵抗力がつくのか、その持続時間、さらに、ワクチン接種後にウイルスに感染すると、かえって重症化する「抗体依存性感染増強」という現象が起こるリスクも有ります。

(★)

  • ウイルスそのものをワクチンの材料に使う
  • 遺伝子操作技術を使ってウイルスのたんぱく質を作り、ワクチンの材料に使う「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」
  • ウイルスの外見そっくりな「VLPワクチン」がある。
  • 「遺伝子ワクチン」が開発されている。ウイルスの遺伝情報の一部だけを体内に入れることで、免疫反応を起こす。

今月の発生状況(累積の新型コロナウイルス感染者数)

新型コロナウイルス発生状況を見ると、全国では619日状況、感染者数112名、死亡者数20名、7月3日状況、感染者数116名、死亡者数22名、同様に近畿では21名、3名、21名、3名で近畿での新規感染者は見られず、全国的に見ても良好に運営されていることが伺える。

日付 全国感染者数(死亡者数) 近畿感染者数(死亡者数)
619日 112(20) 21(3)
7月3日 116(22) 21(3)

令和2年7月3日

地区 関東 東京 甲・北・東 近畿 中・四 九・沖 全国
7/3 感染者数 4 26 38 14 21 0 13 116
死亡者数 0 6 10 3 3 0 0 22

北:北海道 甲・北・東:甲信越/北陸/東海地区 中・四:中国/四国 九・沖:九州/沖縄